塩尻市議会 > 2021-02-24 >
02月24日-01号

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  1. 塩尻市議会 2021-02-24
    02月24日-01号


    取得元: 塩尻市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-26
    令和 3年  3月 定例会          令和3年塩尻市議会3月定例会会議録                 第1号---------------------------------------     令和3年塩尻市議会月定例会が2月24日午前10時塩尻市役所議場に招集された。---------------------------------------            令和3年2月24日(水曜日)---------------------------------------               議事日程(第1号)                         令和3年2月24日午前10時開議第1.会議録署名議員の指名第2.諸般の報告第3.会期の決定第4.提案理由総括説明及び各議案説明 議案第1号 塩尻市国民健康保険条例の一部を改正する条例   第2号 塩尻市国民健康保険税条例の一部を改正する条例   第3号 塩尻市基金条例の一部を改正する条例   第4号 塩尻市一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例   第5号 塩尻市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用に関する条例の一部を改正する条例   第6号 塩尻市会計年度任用職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例   第7号 塩尻市立保育所に私的契約により入所する者の保育料徴収条例の一部を改正する条例   第8号 塩尻市介護保険条例の一部を改正する条例   第9号 塩尻市国民健康保険楢川診療所条例の一部を改正する条例   第10号 塩尻市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例   第11号 塩尻市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例   第12号 塩尻市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例   第13号 塩尻市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例   第14号 塩尻市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例   第15号 塩尻市手数料徴収条例の一部を改正する条例   第16号 塩尻市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例   第17号 塩尻市都市公園条例の一部を改正する条例   第18号 塩尻市営住宅管理条例の一部を改正する条例   第19号 塩尻市水道料金等審議会条例の一部を改正する条例   第20号 新市建設計画の変更について   第21号 財産の無償貸付けについて   第22号 訴えの提起について   第23号 松塩地区広域施設組合規約の変更について   第24号 市道路線の認定について   第25号 令和3年度塩尻市一般会計予算   第26号 令和3年度塩尻市国民健康保険事業特別会計予算   第27号 令和3年度塩尻市奨学資金貸与事業特別会計予算   第28号 令和3年度塩尻市介護保険事業特別会計予算   第29号 令和3年度塩尻市国民健康保険楢川診療所事業特別会計予算   第30号 令和3年度塩尻市後期高齢者医療事業特別会計予算   第31号 令和3年度塩尻市水道事業会計予算   第32号 令和3年度塩尻市下水道事業会計予算   第33号 令和3年度塩尻市農業集落排水事業会計予算   第34号 令和2年度塩尻市一般会計補正予算(第10号)   第35号 令和2年度塩尻市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)   第36号 令和2年度塩尻市奨学資金貸与事業特別会計補正予算(第1号)   第37号 令和2年度塩尻市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)   第38号 令和2年度塩尻市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第3号)   第39号 令和2年度塩尻市水道事業会計補正予算(第3号)   第40号 令和2年度塩尻市下水道事業会計補正予算(第2号) 報告第1号 損害賠償の額の決定の専決処分報告について   第2号 損害賠償の額の決定の専決処分報告について   第3号 令和2年度塩尻市一般会計補正予算(第8号)の専決処分報告について   第4号 令和2年度塩尻市一般会計補正予算(第9号)の専決処分報告について     ------------------------------◯出席議員(17名)    1番  丸山寿子君             2番  樋口千代子君    3番  赤羽誠治君             4番  平間正治君    5番  小澤彰一君             6番  篠原敏宏君    7番  中野重則君             8番  横沢英一君    9番  西條富雄君             10番  青柳充茂君    11番  金子勝寿君             12番  山口恵子君    13番  牧野直樹君             14番  古畑秀夫君    16番  中村 努君             17番  柴田 博君    18番  永田公由君◯欠席議員(なし)◯欠員(1名)     ------------------------------◯説明のため出席した者 市長          小口利幸君   副市長         米窪健一朗君 教育長         赤羽高志君   総務部長        横山文明君 企画政策部長      高砂進一郎君  市民生活事業部長    小林 隆君 健康福祉事業部長    青木 実君   産業振興事業部長    百瀬 敬君                     (産業政策・観光担当) 産業振興事業部長    上條吉直君   建設事業部長      中野昭彦君 (農政・森林担当) 市民交流センター・生涯学習部長     こども教育部長     大野田一雄君             赤津光晴君 水道事業部長      塩原恒明君   秘書広報担当課長    塩原清彦君     ------------------------------◯事務局職員出席者 事務局長        小松秀典君   事務局次長       赤津廣子君 議事総務係長      佐原 守君     ------------------------------            本日の会議に付した事件議事日程(第1号)記載事件のとおり                              午前10時00分 開会     ------------------------------ ○議長(丸山寿子君) 皆様、おはようございます。 これより令和3年塩尻市議会月定例会を開会いたします。 ただいまの出席議員は17名で定足数を超えておりますので、直ちに会議を開きます。 この際申し上げます。代表監査委員高砂礼次さんが所用のため、本日から最終日まで欠席する旨の届出がありましたので、御了承をお願いいたします。 お手元の議事日程により議事に入ります。     ------------------------------ △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(丸山寿子君) 日程第1 会議録署名議員の指名をいたします。会議規則の定めるところにより、14番 古畑秀夫さん、16番 中村 努さん、17番 柴田 博さんを指名いたします。     ------------------------------ △日程第2 諸般の報告 ○議長(丸山寿子君) 日程第2 諸般の報告をいたします。事務局長から報告させます。 ◎事務局長(小松秀典君) 御指名がございましたので、御報告申し上げます。 12月定例会において可決されました、防災・減災、国土強靱化対策の継続・拡充を求める意見書及び安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守るための意見書につきましては、それぞれ内閣総理大臣はじめ関係機関に提出をいたしましたので、御了承願います。 次に、お配りしてあります書類につきまして申し上げます。議事日程、3月定例会会期及び審議日程(案)、並びに本定例会において説明のため議会へ出席を要求した者の氏名及び陳情の処理方針についてであります。 報告関係では、11月26日から2月23日までの事務報告及び議長会関係報告であります。 私からは以上でございます。     ------------------------------ △日程第3 会期の決定 ○議長(丸山寿子君) 日程第3 会期の決定についてを議題といたします。議会運営委員長の報告を求めます。8番 横沢英一さん。 ◆議会運営委員長横沢英一君) 〔登壇〕 皆様、おはようございます。御指名がございましたので、塩尻市議会月定例会議会運営につきまして、議会運営委員会の報告を申し上げます。 過ぐる2月12日付、塩尻市告示第4号により、3月定例会が本日2月24日に招集されることが告示をされました。よって、2月17日、議会運営委員会を開催しまして、本定例会の会期及び審議日程について協議をいたしました。 本定例会に市長から提案されました議案は、条例案件19件、事件案件5件、予算案件16件、報告案件4件の計44件であります。したがいまして、会期は2月24日から3月22日までの27日間と決定いたしました。 次に、審議日程を申し上げます。本日24日は提案理由総括説明及び各議案の説明を受けます。 明日2月25日から3月4日までは、議案調査のため休会といたします。 3月5日に本会議を再開いたしまして、8日、9日は一般質問並びに各議案に対する質疑を行います。なお、この3日間につきましては、塩尻市議会会議規則第9条第2項により、会議開始時間を午前9時半といたします。 6日、7日は休会、9日は本会議終了後特別委員会を開催し、10日から12日及び15日から17日は各常任委員会の審査を行い、13日、14日及び18日から21日は、委員長の審査報告取りまとめのため、休会といたします。 そして、22日に本会議を再開し、各委員長の審査報告、質疑、討論、採決をという日程で3月定例会議事運営をしてまいることに決定をいたしました。 なお、質問通告書の提出につきましては、明日2月25日午前10時までといたしますので、議員各位の御協力をお願い申し上げます。 以上申し上げまして、議会運営委員会の報告といたします。 ○議長(丸山寿子君) お諮りいたします。本定例会の会期及び議事運営については、議会運営委員長の報告のとおり決するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(丸山寿子君) 御異議なしと認めます。よって、本定例会は本日より3月22日までの27日間として、議事運営をしてまいることに決定いたしました。     ------------------------------ △日程第4 提案理由総括説明及び各議案説明 ○議長(丸山寿子君) 日程第4 提案理由総括説明及び各議案に対する説明を受けます。 議案第1号から第40号まで、並びに報告第1号から第4号までの計44件を一括議題といたします。 件名につきましては、お配りの議事日程に記載してあるとおりであります。 これより市長から提案理由の説明を求めます。 ◎市長(小口利幸君) 〔登壇〕 開会に当たりまして、御挨拶申し上げます。 本3月定例会に、令和3年度予算案をはじめ関係議案を提出するに当たりまして、私の市政経営に臨む所信の一端を申し上げ、重ねて議員並びに市民の皆様方の御理解を賜りたいと願う次第でございます。 まず最初に、新型コロナウイルス感染症の対応について申し上げます。御承知のように昨年秋から続く感染拡大の第3波は、今年1月になって、首都圏などを中心に感染が急速に拡大し、医療提供体制も逼迫する状況になったことから、国においては、1月8日から2月7日までの期間で1都3県を対象区域に「緊急事態宣言」を発出し、対策の強化を図ってきたところであります。しかしながら、2月に入っても緊急事態宣言を解除する状況には至らず、この3月7日まで緊急事態宣言措置の期間を延長し、引き続き対策を講じているところでございます。 この間、長野県内においても、新規陽性者が急激に増加し、感染拡大リスクが高まるとともに、医療への負荷が増大したことから、1月14日には、県独自の「医療非常事態宣言」が発出され、高齢者等への不要不急の外出や感染拡大地域への訪問を控えていただくなど、市民の皆様にも御協力をお願いすることとなった次第でございます。こうした取組によりまして、県内では、2月に入って感染者の減少は鮮明となりまして、「医療非常事態宣言」は解除されるとともに、県内全域に発出されていました県独自の感染警戒レベルは、2月16日には最も低いレベルとされるレベル1に引き下げられた状況にございます。 一方で、新型コロナウイルス感染症対策の切り札とも言われるワクチンの接種につきましては、ファイザー社製ワクチンが特例承認されたことを受け、国内での接種がいよいよ2月17日から医療従事者向けに開始されており、流行収束に向けて国民の期待は高まっておることになっております。 本市では、ワクチン接種を迅速かつ円滑に推進するため、2月10日には、健康福祉事業部内に「新型コロナウイルス感染症ワクチン接種推進室」を設置し、先んじて立ち上げた組織横断の「新型コロナウイルス感染症ワクチン接種推進チーム」とともに、庁内の推進体制を構築したところでございます。 既に、市保健福祉センターには、国からの第1次支給分の超低温冷凍庫1台が配備され、今後、順次追加される予定となっております。 本市といたしましては、土曜日、日曜日などを中心に特設会場で行う「集団接種」と、平日に身近な医療機関で行う「個別接種」を効果的に組み合わせた、いわゆる「しおじりモデル」を確立するために、医師会等関係機関と綿密な調整を図っておりまして、市民の皆様の安心・安全の確保を大前提として、迅速かつ円滑にワクチン接種が受けられる体制の構築に努めております。 これと並行いたしまして、まず4月1日以降に優先接種となる65歳以上の高齢者の皆様を対象に、接種券を発送する準備を進めておるところでございます。 ワクチン接種に係る体制確保の経費につきましては、まず国の令和2年度予算の予備費並びに第3次補正予算で対応することになっており、本市では、令和2年度補正予算(第8号)として、関連事業費3,343万円について、1月28日に専決処分により対応させていただくとともに、令和3年度予算案にも、16歳以上の市民の皆様、5万7,000人余を想定した接種関連事業費を計上させていただいております。 ワクチン接種に寄せる市民の皆様の期待は大きく、前例のない未曽有の規模の事業であることから、市民の皆様が、安心して、確実にワクチン接種ができるよう、全庁挙げて努めてまいります。 次に、地方経済活性化施策の一部について現況を御報告申し上げます。 初めに、今年度実施しております緊急経済対策では、まず昨年7月に発行したプレミアム付商品券の「しおじり元気応援券」は、一般市民及び事業者向けに総額14億3,000万円分を販売し、好評のうちに事業が終了いたしました。最終的な換金額は約14億2,600万円でございまして、換金率では99.7%となり、そのうち約8億7,000万円、約61%が市内事業所で利用され、過去のプレミアム付商品券事業の中でも、最も多く地元に還元でき、コロナ禍における市内消費喚起経済対策として効果を発揮したものと考えております。 また、先行きの見えない経済回復に苦しむ事業者を支援するために、運転資金、設備資金、借換え等の新たな融資制度として創設いたしました「新型コロナウイルス感染症対策経営安定特別資金」は、2月15日から申込みの受付を開始いたしました。 加えて、第3波の影響によりまして、再び市内経済が大きな影響を受けていることから、2月2日に提出された塩尻商工会議所及び塩尻市観光協会からの緊急要望書の内容を踏まえ、特に甚大な影響を被る飲食店等や交通事業者に対し、緊急かつ機敏に支援金を給付するため、令和2年度補正予算(第9号)として、関連経費7,300万円を2月8日に専決処分で対応し、2月22日から給付を開始しております。 次に、観光事業者への支援対策について、12月末までの実績を申し上げます。宿泊費への補助では、市内宿泊157件に市内を除く県内宿泊1,006件となっており、バス利用支援金は70台以上に上っております。このうち、宿泊費の補助につきましては、県内での感染拡大が落ち着きつつある状況を踏まえ、長野県が県民を対象とした宿泊割引事業を再開することを受け、本市においても、12月末まで実施していた宿泊費への補助を2月19日の宿泊分から再開いたしました。 また、土産物店やブドウ狩りなどの観光体験で利用できるクーポン券につきましては、5,300枚余、55事業所で利用されるとともに、地域の観光資源発掘支援金事業は14団体の利用があり、コロナ禍において、アフターコロナを見据えた一定の観光振興を図ることができたものと考えております。 一方で、昨年1年間の観光客数は、約48万5,000人となり、対前年比では56%、62万2,000人の減少と、全国的な傾向と同様に大幅に落ち込んだ結果となり、観光需要の回復には、しばし時間がかかるものと考えております。 次に、幾つかの懸案事項につきまして、その進捗状況を御報告申し上げます。 まず初めに、第五次総合計画第3期中期戦略について申し上げます。現下の人口減少時代の中、令和3年度から向こう3か年の本市の羅針盤でありますところの第五次総合計画第3期中期戦略がスタートいたします。これにより、本市が内外から選ばれ続ける地域として自立し、次世代に引き継ぐ価値を創造するために、目指す都市像「豊かな暮らし 未来につなぐ田園都市」の実現に向け、これまでの中期戦略を踏まえ、第五次総合計画の総仕上げとして新たな歩みを進めてまいります。 第3期中期戦略は、庁内の策定組織で取りまとめた原案を基に、これまで総合計画審議会を3回開催するなど、慎重審議を重ねてまいりました。 加えまして、市議会議員全員協議会での協議をはじめ、観光、森林、教育、スポーツの4分野について、関係団体との意見交換会の開催や、パブリックコメントなど説明責任を果たしつつ、市民の皆様からの多様な御意見、御提言を計画に反映してまいりました。 2月26日には、総合計画審議会から最終答申をいただき、今後は予算編成や実施計画と合わせた最終調整を経て、第3期中期戦略として確定してまいります。 次に、信州Fパワープロジェクトについて申し上げます。 昨年10月に商業運転を開始いたしました木質バイオマス発電所への燃料材供給につきましては、依然として新型コロナウイルス感染症による素材生産の減退が供給動向に影響を及ぼしているものの、長野県が調整役となる「サプライチェーンセンター」が計画的な木材供給に努めております。 また、地元として昨年9月から取り組んでいる「木質バイオマス証明」による燃料材の供給量は、1月末時点で約70トンとなっており、地域からの材料供給が進んでおります。あわせまして、市有林施業や松くい虫侵入防止緩衝帯整備事業に係る間伐材も供給することによりまして、本プロジェクトへの支援を図ってまいります。 次に、令和3年度予算案の概要について、説明申し上げます。 国では、新型コロナウイルス感染症の影響により地方税等が大幅な減収となる中、地方が地域社会のデジタル化や防災・減災・国土強靭化、地方創生の推進等に取り組みつつ、安定的な財政運営を行うために必要となる一般財源総額について、令和2年度を下回らないよう実質的に同水準を確保することを基本として、地方財政対策を講ずることとしております。 このような中、本市の令和3年度予算案につきましては、「第五次塩尻市総合計画」第3期中期戦略の初年度に当たり、目指す都市像の実現に向け、計画に掲げた施策の着実な推進を基本に編成いたしました。 さらに新型コロナウイルス感染症の拡大による難局において、情勢の変化に迅速かつ的確に対応しつつ、感染症対策社会経済活動の両立を図るとともに、確かな暮らしを未来につなぐ施策として、市民生活に密着した事業についても着実に予算に反映したほか、国の第3次補正予算に積極的に対応し、防災・減災・国土強靱化事業などを前倒しして計上した令和2年度一般会計補正予算案と合わせまして、いわゆる「13か月予算」として編成したところであります。 一般会計予算案の歳入においては、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、市税は前年度対比3.9%の減額、地方消費税交付金は2.1%の減額、地方交付税は5.1%の減額を見込む一方、不足する財源を補填する臨時財政対策債は前年度対比59.9%の増額を見込んでおります。 その他の財源につきましても積極的に確保に努めたところでございますが、なお不足する財源につきましては、財政調整基金等からの繰入れにより対応したところでございます。 歳出につきましては、行政評価の結果を踏まえ、全ての事業について必要性・緊急性を検討し、事業の重点化を図り、第3期中期戦略に掲げるプロジェクトを着実に予算に反映したほか、令和2年度から取り組んでいるICTを活用した自治体のスマート化に加えて、DXの推進により、さらに取組を加速化させるものとしております。 新型コロナウイルス感染症対策としましては、まずワクチン接種体制の確保、接種実施関連経費を計上し、集団接種個別接種を効果的に組み合わせた、いわゆる「しおじりモデル」により、安心・安全で迅速なワクチン接種を進めてまいります。 加えまして、中小企業等への事業継続支援感染防止対策をはじめ、国の第3次補正予算地方創生臨時交付金を活用し、地域企業の経営革新や塩尻型テレワーク推進観光振興地域資源磨き上げ等を実施するほか、市内消費喚起のため、プレミアム付商品券を再び発行できるよう、関係経費を計上させていただきました。 また、主なハード事業につきましては、新規事業として野村桔梗ヶ原土地区画整理事業など、継続事業としては、市民生活に身近な道路等維持事業幹線道路整備事業などを拡充したほか、計画しておりました小坂田公園整備事業などは、国の第3次補正予算に対応して、令和2年度補正予算案に前倒しして計上したところでございます。 ソフト事業では、ウイズアフターコロナ事業と関連づけたDX推進事業官民連携事業などに積極的に取り組むほか、未来につなぐ医療確保基金の創設、子どもの未来応援事業防犯灯管理事業などを拡充したところでございます。 この結果、令和3年度一般会計予算案は、歳入歳出それぞれ299億円となり、前年度対比17億円、率にいたしますと6.0%の増となりました。 本年度から令和3年度に繰り越す事業を含め、計画的で円滑な事業推進を図るとともに、スピード感を持って事業を執行し、事業目的の早期達成を目指してまいります。 なお、一般会計と五つの特別会計と三つの公営企業会計を合わせた予算の総額は512億4,777万3,000円となり、前年度対比14億9,206万9,000円、率にいたしますと3.0%の増となっております。 それでは、以下、主要事業につきまして、第五次塩尻市総合計画の基本戦略に沿って項目ごとに概略を報告申し上げます。 まず初めに、「子育て世代に選ばれる地域の創造」についてでございます。 「子どもを産み育てる環境の整備」につきましては、前年度に続き、保育園入園手続において電子申請とRPAを導入し、保護者の皆様の利便性の向上や保育士の負担軽減を図っております。さらに、今年度から児童クラブの申込み手続にも電子申請とRPAを導入し、12月の受付で電子申請は約96%を占め、効果的な水平展開を図っております。 また、1月からは、市内大規模保育園3園の全クラスにタブレット端末を配備し、登園管理や園だより配信など、保育業務支援システムの段階的なDX運用を開始しております。来年度は、全ての公立保育園にシステムの導入を拡充し、保育現場のさらなる業務効率化と保護者の皆様の利便性の向上を図り、保育の質的向上につなげてまいりたいと考えております。 子供の育ちや環境に応じた支援についてでありますが、来年度の組織再編におきまして、家庭支援課に「ひとり親家庭への支援業務」と「若者サポート業務」を集約し、既存の「家庭児童相談業務」や「元気っ子応援事業」と一体的に取り組むことで、子育て家庭へのきめ細やかな支援の充実を図るほか、コロナ禍において緊急度が増しております「子どもの貧困対策」について重点的に取り組んでまいります。 また、本市の課題の一つとなっております地域医療の担い手であります医師不足の解消等を図ることを目的に、令和3年度予算案に「未来につなぐ医療確保基金」の創設を提案させていただいております。この基金を財源に、特に成り手不足が深刻な産科医等を目指す医学生の支援を目的とした「医学生奨学金制度」について、令和4年4月の施行を目指して、現在、関係部署において制度設計を検討、進めておるところでございます。 次に、「教育再生による確かな成長の支援」について申し上げます。国が推進する「GIGAスクール構想の実現」に向けまして、「児童生徒1人1台のタブレット端末」等のハード面の整備は、現段階でおおむね完了しております。今後は、その活用に向けまして、ICT支援員の配置や研修の実施など、教職員を支援しながら情報機器の有効活用につなげ、学力向上等を図る、質の高い学習環境の構築を目指してまいります。 教職員の働き方改革につきましては、昨年12月に設置いたしました学校事務職員で構成する組織において、学校間の連携強化を図りながら、業務の見直し等に取り組むとともに、来年度は、長野県内統一の「統合型校務支援システム」を導入し、教職員の業務改善や負担軽減をさらに推進し、教職員が児童・生徒と向き合う時間のさらなる確保に努めてまいります。 次に、「住みよい持続可能な地域の創造」について申し上げます。 「産業振興と就業環境の創出」についてでありますが、野村桔梗ヶ原土地区画整理事業は、昨年12月末までに全ての地権者から同意をいただき、組合設立準備会から長野県に対し、組合設立認可申請を行いました。4月中に市街化区域への編入決定と併せまして組合設立認可もされる見込みでございまして、今年夏頃から造成工事に着手し、スピード感を持って産業用地を確保してまいります。 基幹産業振興事業では、製造業を中心に、第2、第3の柱となる事業展開を模索する事業者に対し、新分野への進出を後押しする研究会・セミナー等の開催補助や、製造コストを削減し、生産性向上を図る企業へのロボット導入補助等により、アフターコロナを見据えた企業支援を図ってまいります。 地場産業振興センターにつきましては、屋根、壁の老朽化や機械設備の更新に伴い、令和3年度から2か年をかけて改修工事を実施いたします。令和3年度におきましては、工芸館の床の貼り替えや照明のLED化、トイレ改修など、建物内部を重点的に改修する計画としており、12月から来年2月にかけて工事を実施する予定でございます。 農業振興事業では、「人・農地プラン」について、地域農業の将来を見据え、地区を細分化し、議論を深めることで、より地域に根づいた計画として「実質化」を進めており、これによりまして、中心経営体農家への農地集約を進めるなど、地域の農業・農地を次の世代へ確実に引き継げるよう取り組んでまいります。 ため池耐震化事業につきましては、県営小坂田池耐震化工事の本体工事は今年度完了する見込みとなっております。今後も国土強靱化計画に合わせまして国庫補助制度の有活用を図り、地域住民の安全・安心のために、農業施設の防災・減災事業を推進してまいります。 次に、「地域資源を生かした交流の推進」についてでございますが、総合体育館建設事業は主要工事が完了し、備品についても一部を除きまして設置が終わり、令和3年4月の開館に向けた準備を着実に進めております。 竣工式につきましては4月17日を予定し、同日の開館イベントは、元バレーボール全日本でロンドンオリンピック銅メダリストでありますところの迫田さおり氏をお招きし、子供たちを対象に御指導いただくとともに、全国トップレベルの東京都市大学塩尻高校女子バレーボールチームと全国強豪チームの対戦を計画しております。翌18日にはバドミントン等のイベントを予定し、我が国のトップリーグで活躍している日本ユニシスの実業団男子チームをお招きすることとしておりまして、開館イベントの見学及び参加申込みを来週には開始する予定でございます。総合体育館の完成にふさわしい開館を迎えられるよう、市民の皆様への周知や準備に取り組んでまいります。 次に、「域内循環システムの形成」についてでございます。新たな森林経営管理制度に基づき、集約化の意向が強い森林のうち、林業経営に適した森林は、塩尻市森林公社と連携し、林業事業体による整備を促進してまいります。一方、新たに「森林適正管理事業」を創設し、気象災害や有害鳥獣被害などを未然に防止するために、生活圏域に隣接する整備の必要性が高い森林を抽出し、適正な森林整備を進め、地域住民の生活安全性の確保に努めてまいります。 今年度の松くい虫による被害は、昨年12月末現在で130か所が確認され、被害が本格化いたしました平成27年度以降、初めて減少に転じた前年度と同水準を維持しております。 さらに、近隣市村と連携し、市境付近の枯損木処理を実施しておりまして、広域的な被害拡散防止も図ってまいります。 また、日本卸電力取引所の価格の高騰に伴う、塩尻市森林公社の小売電気事業の休止につきましては、さきの議員全員協議会において概要を報告したところでございますが、今回の事案を受けまして、電力自由化や再生可能エネルギー普及に関する国の動向に注視するとともに、再生可能エネルギーの地産地消に向けた研究をさらに進めてまいります。 「危機管理の強化と社会基盤の最適活用」につきましては、消防水利を地図情報とマッチングさせた消防水利情報システムを構築し、デジタル化した情報を関係機関と共有することで、迅速かつ、的確に消火活動を行うとともに、水利の状況を数値化し、可視化いたしまして効果的な水利の整備を行い、防火体制の強化を図ってまいります。 小坂田公園整備事業につきましては、市民プールの解体工事がほぼ完了し、現在、市民説明会及びパブリックコメント等の意見を踏まえた上で詳細設計業務を進めております。3月末までには、事業費を含めた工事の詳細が決定する見込みでございます。なお、有利な財源を確保するとともに、事業を確実に実施するため、国の第3次補正予算に対応して事業を前倒しすることとしており、5億5,000万円の事業費を計上した補正予算案を本定例会に提出させていただいております。 塩尻駅北土地区画整理事業につきましては、今年度までの3年間で道路築造を含む造成工事はほぼ完工し、来年度以降の公園工事を残すのみとなっております。 また、組合が販売する保留地の販売状況は、これまでに販売した88画地は全て完売となり、住宅の建築が着実に進んでおります。今後は、今年度造成工事が完成いたしました11画地が組合から最終販売される予定であるとともに、個人所有の土地につきましても、コンビニエンスストアや薬局ができるなど、着実に新しい町並みが形成され始めております。 また、空き家対策事業についてでありますが、来年度に向けまして、前年度作成した塩尻市立地適正化計画の具体的な施策の一つとして、居住誘導エリア内の空き家を解消し、新たな住居を誘導するべく、空き家の利活用に関する補助にインセンティブ制度を導入することとしております。 長野県松本建設事務所において検討を進めております通称片丘バイパスの整備は、昨年7月に関係する区民の皆様と意見交換を行うとともに、道路の建設候補地となる地権者の皆様との意見交換を実施してまいりました。参加者からは、早期の事業化及び完成を要望する好意的な意見を多くいただいておりますので、引き続き、県及び地元と連携を密にしながら、早期に事業化が進められるよう努めてまいります。 次に、「シニアが生き生きと活躍できる地域の創造」について申し上げます。 「健康寿命の延伸と住み慣れた地域での生活継続」についてでありますが、令和3年度から5年度までの第8期介護保険事業計画を包括した「いきいき長寿計画」は、介護人材の確保や認知症対策など、直面する課題への対応を強化するとともに、パブリックコメントや地域福祉推進協議会、議員全員協議会などからいただきました多様な御意見を反映し、策定を進めてまいりました。なお、高齢者の増加による給付費の伸びと介護報酬の引上げ等に対応するために介護保険料の見直しを予定しており、本定例会に条例改正案を提出させていただいたところでございます。 次に、「基本戦略を包括し機能的に推進するプロジェクト」について申し上げます。 まず「地域ブランド・プロモーション」でございますが、今年度の「広報しおじり」7月号、市民交流センター10周年特集号が長野県代表として全国広報コンクールに推薦されることとなりました。これは13年ぶりの快挙でございまして、企画力、レイアウト、文章等総合的に高い評価を受けたものでございまして、第3期中期戦略で強化する施策、「塩尻をともに創る誇りや愛着の醸成」の推進や関係人口の創出に向けて、弾みとなるものでございます。 最後に、今年度事業の進捗状況と決算見通しについて、申し上げます。 今年度は、新型コロナウイルス感染症対策として、国の対策事業や新型コロナウイルス感染症対応の地方創生推進交付金の活用に加えて、財政調整基金をちゅうちょなく投入し、市の独自施策を展開するなど、市民の皆様が安全で安心して暮らすことができるよう、スピード感を持って全力で取り組んできたところでございます。 また、用地等の権利調整の難航等によりまして、一部の事業が年度内に完了できない見込みであるほか、国の第3次補正予算に積極的に対応して事業の前倒しを行ったために、多くの事業が来年度への繰越しとなりますが、財源を確保しつつ、早期の事業執行を図ることとしております。 一般会計の決算見通しにつきましては、前年度と比較して市税をはじめ、多くの費目が減少する見込みであることから、引き続き節減と財源の確保に取り組みながら、可能な限り、基金残高や繰越金の確保に努めてまいります。 また、今年度の上・下水道事業の決算見通しにつきましては、水道料金・下水道使用料とも、前年度実績と比較して同水準で推移しており、今年度末の損益は黒字となる見込みでございます。 以上を申し上げまして総括説明といたしますが、本定例会に御提案申し上げました各議案の説明につきましては、副市長より申し上げますので、何とぞよろしく御審議いただきますようお願い申し上げまして、開会の御挨拶とさせていただきます。 以上でございます。 ○議長(丸山寿子君) 次に、各議案について説明を求めます。 ◎副市長(米窪健一朗君) 〔登壇〕 御指名をいただきましたので、本議会に御提案をいたしました各議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 議案は、条例案件19件、事件案件5件、予算案件16件及び報告案件4件の計44件でございます。 なお、各議案の内容につきましては、議案関係資料に申し上げてございますので、私からは簡潔に申し上げます。 まず、条例案件につきまして、主な内容を御説明いたします。 議案第1号 塩尻市国民健康保険条例の一部を改正する条例につきましては、新型インフルエンザ等対策特別措置法の一部が令和3年2月3日に改正されたことに伴い、新型コロナウイルス感染症の定義を具体的に規定するため、必要な改正をするものでございます。 議案第2号 塩尻市国民健康保険税条例の一部を改正する条例につきましては、地方税法施行令の一部が令和2年9月4日に改正されたことに伴い、軽減判定所得基準の見直しをするため、必要な改正をするものでございます。 議案第3号 塩尻市基金条例の一部を改正する条例につきましては、産科医師の確保、その他の地域医療の充実を図るために要する費用の財源に充てることを目的として、「未来につなぐ医療確保基金」を新たに設置することに伴い、必要な改正をするものでございます。 議案第4号 塩尻市一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例につきましては、行旅死亡人の取扱いに係る手当の額を引き上げるなど、必要な改正を図るものでございます。 議案第5号 塩尻市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用に関する条例の一部を改正する条例につきましては、予防接種法の一部が令和2年12月9日に改正されたことに伴い、市長部局内において個人番号を利用して授受することができる事務及び特定個人情報を追加するため、必要な改正を行うものでございます。 議案第6号 塩尻市会計年度任用職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、会計年度任用職員に支給する給与等の適正化を図るため、必要な改正をするものでございます。 議案第7号 塩尻市立保育所に私的契約により入所する者の保育料徴収条例の一部を改正する条例につきましては、子ども・子育て支援法施行令の一部が令和2年12月24日に改正されたことなどに伴い、保育料を決定するための市民税の計算について、ひとり親控除が創設されたため、必要な改正をするものでございます。 議案第8号 塩尻市介護保険条例の一部を改正する条例につきましては、介護保険法施行令の一部を改正する政令が令和3年4月1日から施行されることなどに伴い、令和3年度から令和5年度までの介護保険料を改めるなど、必要な改正をするものでございます。 議案第9号 塩尻市国民健康保険楢川診療所条例の一部を改正する条例につきましては、現在の塩尻市国民健康保険楢川診療所の指定管理期間が満了することに伴い、当該診療所の管理について、必要な改正をするものでございます。 議案第10号 塩尻市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例、議案第11号 塩尻市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例、議案第13号 塩尻市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例及び議案第14号 塩尻市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、いずれも、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の公布により一部改正される指定地域密着型サービス指定地域密着型介護予防サービス指定介護予防支援等及び指定居宅介護支援等の、それぞれの事業に関する基準省令が令和3年4月1日から施行されることに伴い、必要な改正をするものでございます。 議案第12号 塩尻市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部が令和2年4月1日に改正されたことに伴い、放課後児童支援員に係る資格要件の経過措置期間を延長するため、必要な改正をするものでございます。 議案第15号 塩尻市手数料徴収条例の一部を改正する条例につきましては、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部を改正する法律が令和3年4月1日から施行されることなどに伴い、特定建築物に係る建築物エネルギー消費性能適合性判定の対象規模拡大に対応した手数料を定めるなど、必要な改正をするものであります。 次に、議案第16号 塩尻市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例につきましては、農業集落排水事業のうち、岩垂及び本洗馬処理区を公共下水道事業に統合させることに伴い、関係する条例について、必要な改正をするものでございます。 議案第17号 塩尻市都市公園条例の一部を改正する条例につきましては、公募設置管理制度による便益施設の公募を行うことに伴い、施設の設置に係る土地の使用料を追加するため、必要な改正をするものでございます。 議案第18号 塩尻市営住宅管理条例の一部を改正する条例につきましては、公営住宅法施行令の一部が令和3年1月1日に改正されたことに伴い、入居者の選考要件を整理するため、必要な改正をするものでございます。 議案第19号 塩尻市水道料金等審議会条例の一部を改正する条例につきましては、組織機構を再編することに伴い、審議会の庶務に係る規定を改めるため、必要な改正をするものであります。 次に、事件案件につきまして、御説明いたします。 議案第20号 新市建設計画の変更につきましては、新市建設計画の一部を変更することについて、旧市町村の合併の特例に関する法律、附則第2条第2項により、なおその効力を有するとされる同法第5条第7項の規定に基づき、議会の議決をお願いするものでございます。 議案第21号 財産の無償貸付けにつきましては、財産を無償で貸し付けることについて、地方自治法第96条第1項第6号の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 議案第22号 訴えの提起につきましては、市営住宅の明渡し等の訴えを提起することについて、地方自治法第96条第1項第12号の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 議案第23号 松塩地区広域施設組合規約の変更につきましては、松塩地区広域施設組合管理者から協議を求められた同組合の規約の変更について、地方自治法第290条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 議案第24号 市道路線の認定につきましては、新たに1路線を認定することについて、道路法第8条第2項の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、予算案件につきまして、御説明いたします。 議案第25号 令和3年度 塩尻市一般会計予算につきましては、予算総額を歳入歳出ともに299億円とするもので、前年度対比17億円、6.0%の増額でございます。 歳入につきましては、市税の減収が見込まれるほか、地方譲与税、地方消費税交付金地方交付税などの減額を見込む一方、国庫支出金などは増額を見込んでおります。 その他の財源につきましても積極的な確保に努めたところでございますが、なお不足する財源につきましては、財政調整基金繰入金などにより対応するものでございます。 歳出につきましては、第五次塩尻市総合計画第3期中期戦略の初年度に当たり、計画に掲げた施策を着実に予算に反映したほか、新型コロナウイルス感染症対策、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進など、主要な課題に対応する予算としたところでございます。 また、国の第3次補正予算に対応し、令和3年度以降に計画する事業を積極的に前倒しして、令和2年度一般会計補正予算案に計上するなど、令和3年度予算と一体化し、いわゆる13か月予算として位置づけたところでございます。 それでは、以下、主な内容について、歳出から申し上げます。 議会費は、1億9,568万3,000円で、前年度対比1.7%の減額であります。 総務費は、30億8,210万円で、前年度対比16.0%の増額であります。未来につなぐ医療確保基金元金積立金、庁内DX推進事業、衆議院議員選挙費及び参議院議員選挙費などを新たに計上するものでございます。 民生費は、96億2,592万2,000円で、前年度対比1.7%の増額でございます。保育所運営費、育児支援推進事業、保育園大規模修繕事業などの増額によるものです。また、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療事業特別会計への繰出金を計上するものでございます。 衛生費は、19億9,643万3,000円で、前年度対比19.6%の増額であります。新型コロナウイルスワクチン接種事業の計上によるものでございます。また、国民健康保険楢川診療所事業特別会計及び水道事業会計への繰出金を計上するものでございます。 労働費は、8,604万円で、前年度対比21.7%の減額でございます。UIJターン促進事業、テレワーク推進事業などの減額によるものでございます。 農林水産業費は、10億5,984万2,000円で、前年度対比7.3%の減額であります。ため池耐震化事業を前倒しすることによるものでございます。また、農業集落排水事業会計への繰出金を計上するものです。 商工費は、36億564万6,000円で、前年度対比146.9%の増額であります。新型コロナウイルス感染症対策に伴う中小企業融資あっせん事業の貸付金の増額をするほか、新型コロナウイルス感染症対策中小企業等支援事業を計上するものでございます。 土木費は、30億7,841万4,000円で、前年度対比13.7%の増額であります。幹線道路整備事業、歩道整備事業などのほか、都市計画道路整備事業を増額するものです。また、下水道事業会計への繰出金を計上するものです。 消防費は、8億3,354万1,000円で、前年度対比1.9%の増額であります。広域消防負担金、消防施設整備費などを増額するものでございます。 教育費は、33億492万円で、前年度対比33.3%の減額でございます。新体育館建設事業の完了によるものですが、新たに平出博物館整備事業、島木赤彦寓居移築整備事業などを計上するものでございます。 災害復旧費は、94万7,000円で、前年度同額でございます。農業、林業及び土木の各施設の災害に備えて計上するものでございます。 公債費は、30億2,051万2,000円で、前年度対比0.5%の増額でございます。新体育館建設事業に伴う合併特例事業債などの償還が始まるものでございます。 以上の歳出の充当財源といたしまして、歳入の主なものについて申し上げます。 市税は、94億1,263万8,000円で、前年度対比3.9%の減額でございます。固定資産税、たばこ税などの増収が見込まれておりますが、個人市民税、法人市民税などは減収を見込んでおります。 地方譲与税及び各交付金は、地方財政計画と本市の状況を勘案して計上したほか、地方特例交付金のうち新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補てん特別交付金を新たに計上したところでございます。 また、地方交付税は、51億1,300万円で、前年度対比5.1%の減額でございます。 国庫支出金は、37億4,036万2,000円で、前年度対比30.0%の増額であります。新型コロナウイルスワクチン接種対策費負担金及び接種体制確保事業費補助金、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金のほか、都市計画道路整備事業に伴う地方創生道整備推進交付金などを計上するものでございます。 繰入金は、11億7,993万7,000円で、前年度対比45.0%の増額でございます。財政調整基金繰入金などを増額するものでございます。 諸収入は、34億3,236万3,000円で、前年度対比95.8%の増額であります。中小企業融資あっせん資金預託金元金収入などの増額によるものでございます。 市債は、28億1,760万で、前年度対比16.2%の減額でございます。新体育館建設事業の完了に伴い、合併特例事業債が減額するものでございます。 以上、主なものについて申し上げましたが、第2表 債務負担行為につきましては、それぞれの事項について、期間及び限度額を設定するものであり、第3表 地方債につきましては、それぞれの起債について、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を設定するものでございます。 以上、一般会計について、その概要を申し上げました。 続きまして、特別会計について御説明いたします。 議案第26号 令和3年度塩尻市国民健康保険事業特別会計予算につきましては、予算総額を歳入歳出ともに66億2,070万6,000円とするもので、前年度対比7,360万1,000円、1.1%の減額であります。 歳出では保険給付費、国民健康保険事業費納付金などが減額となり、歳入では国民健康保険税、県支出金などが減額となるものでございます。 議案第27号 令和3年度塩尻市奨学資金貸与事業特別会計予算につきましては、予算総額を歳入歳出ともに3,032万9,000円とするもので、前年度対比30万1,000円、1.0%の減額であります。歳出では貸付金が減額となり、歳入では繰入金が減額となるものなどでございます。 議案第28号 令和3年度塩尻市介護保険事業特別会計予算につきましては、予算総額を歳入歳出ともに58億758万9,000円とするもので、前年度対比4,901万4,000円、0.9%の増額でございます。歳出では保険給付費、地域支援事業費などが増額となり、歳入では保険料、支払基金交付金、県支出金などが増額となるものであります。 議案第29号 令和3年度塩尻市国民健康保険楢川診療所事業特別会計予算につきましては、予算総額を605万9,000円とするもので、前年度対比670万8,000円、52.5%の減額であります。歳出では総務費、公債費などが減額となり、歳入では繰入金などが減額となるものです。 議案第30号 令和3年度塩尻市後期高齢者医療事業特別会計予算につきましては、予算総額を歳入歳出ともに、8億4,880万7,000円とするもので、前年度対比1,539万1,000円、1.8%の増額であります。歳出では後期高齢者医療広域連合納付金が増額となり、歳入では後期高齢者医療保険料などが増額となるものでございます。 議案第31号 令和3年度塩尻市水道事業会計予算につきましては、安全でおいしい水道水の安定供給を図るため、事業収益の確保と経費の節減、施設の適切な維持管理と計画的な施設の更新工事等に努めてまいります。内容は、収益的収入及び支出で収入総額を18億8,425万5,000円、支出総額を16億3,992万4,000円とし、資本的収入及び支出で収入総額を2億1,376万7,000円、支出総額を8億3,701万8,000円とするものであります。 議案第32号 令和3年度塩尻市下水道事業会計予算につきましては、下水道による快適な生活環境の提供と公共用水域の水質保全を図るため、事業収益の確保と経費の節減、施設の適切な維持管理と計画的な施設の更新工事等に努めてまいります。内容は、収益的収入及び支出で収入総額を29億675万7,000円、支出総額を26億7,311万5,000円とし、資本的収入及び支出で収入総額を14億3,276万8,000円、支出総額を24億5,633万7,000円とするものでございます。 議案第33号 令和3年度塩尻市農業集落排水事業会計予算につきましては、農業集落の快適な生活環境の提供と農業用水や公共用水域の水質保全を図るため、事業収益の確保と経費の節減、施設の適切な維持管理に努めてまいります。内容は、収益的収入及び支出で収入総額を2億7,234万6,000円、支出総額を2億6,606万9,000円とし、資本的収入及び支出で、収入総額を7,100万8,000円、支出総額を1億6,182万円とするものでございます。 続きまして、補正予算について御説明申し上げます。 議案第34号 令和2年度塩尻市一般会計補正予算(第10号)につきましては、歳入歳出ともに7億6,699万2,000円を増額し、予算総額を402億8,432万6,000円とするものでございます。歳出の全体的な内容でございますが、事業の確定等に伴う不用額の整理と必要額の増額であり、これに加えて、国の第3次補正予算に対応した事業の計上でございます。 総務費では、森林環境保全基金及び循環型社会推進基金元金積立金を増額するほか、マイナンバーカード交付事業の促進に伴い、戸籍住民基本台帳事務諸経費を増額するものでございます。 民生費では、利用者等の増加に伴い、障害者福祉サービス事業、自立支援医療給付事業、民間保育所支援事業などを増額するものであります。 土木費では、除雪対策事業を増額するほか、国の補正予算に対応して道路施設長寿命化改修事業、小坂田公園整備事業などを増額するものでございます。 教育費では、新型コロナウイルス感染症対策として、小学校管理諸経費及び中学校管理諸経費を増額するほか、国の補正予算に対応して、義務教育学校整備事業、小学校防災機能強化事業、丘中学校大規模改修事業を計上するものでございます。 歳入の主な内容は、市税、国庫支出金、県支出金、市債などを増額し、地方消費税交付金、使用料及び手数料、繰入金、諸収入などを減額するものでございます。 なお、第2表 繰越明許費につきましては、事業の進捗に伴うもののほか、国の第3次補正予算により前倒しした事業などについて、令和3年度へ繰り越すものでございます。 第3表 地方債補正につきましては、事業費の変更に伴い、限度額を変更するとともに、前倒しした事業に対する地方債を追加するものでございます。 議案第35号 令和2年度塩尻市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出ともに488万4,000円を減額し、予算総額を68億3,400万3,000円とするものでございます。歳出につきましては、総務費などを増額し、保険給付費を減額するものでございます。歳入では、国民健康保険税などを増額し、繰入金を減額するものでございます。 議案第36号 令和2年度塩尻市奨学資金貸与事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出ともに730万8,000円を減額し、予算総額を2,332万2,000円とするものであります。歳出につきましては、総務費を増額し、貸付金を減額するものです。歳入では、繰越金などを増額し、繰入金などを減額するものでございます。 議案第37号 令和2年度塩尻市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出ともに2億4,224万4,000円を減額し、予算総額を55億6,503万円とするものでございます。歳出では総務費、保険給付費などを減額し、歳入では国庫支出金、支払基金交付金などを減額するものでございます。 議案第38号 令和2年度塩尻市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出ともに627万3,000円を減額し、予算総額を8億2,853万2,000円とするものであります。歳出では総務費及び後期高齢者医療広域連合納付金を減額し、歳入では後期高齢者医療保険料を減額し、繰入金を増額するものでございます。 議案第39号 令和2年度塩尻市水道事業会計補正予算(第3号)につきましては、収益的収入及び支出のうち、支出で458万9,000円を増額し、支出総額を16億4,748万円とするものです。内容は、職員の昇給等に伴い、退職給付引当金繰入額を増額するものでございます。 議案第40号 令和2年度塩尻市下水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的収入及び支出のうち、支出で156万1,000円を増額し、支出総額を26億690万9,000円とするものであります。内容は、職員の昇格等に伴い、退職給付引当金繰入額を増額するものでございます。また、資本的収入及び支出のうち、収入で2億2,470万円を増額し、収入総額を17億8,918万円に、支出で2億3,980万円を増額し、支出総額を28億3,207万1,000円とするものであります。内容は、支出では国の追加内示に伴う委託料及び工事請負費の増額、収入では、その財源となる国庫補助金等を増額するものでございます。 続きまして、報告案件につきまして御説明いたします。 報告第1号 損害賠償の額の決定の専決処分報告につきましては、広陵中学校の体育館横に設置していた掃除用具ロッカーが強風により倒れ、駐車中の相手方自動車の車体左側面等を破損した事故に伴う損害賠償の額の決定について、去る1月26日に専決処分をいたしましたので、報告をするものでございます。 報告第2号 損害賠償の額の決定の専決処分報告につきましては、長野自動車道を走行中の相手方自動車が市道橋からの落雪によりフロントガラスを破損した事故に伴う損害賠償の額の決定について、去る2月5日に専決処分をいたしましたので、報告するものでございます。 報告第3号 令和2年度塩尻市一般会計補正予算(第8号)の専決処分報告につきましては、歳入歳出ともに4,993万6,000円を増額し、予算総額を394億4,433万4,000円としたものであります。令和3年4月25日執行予定の参議院議員補欠選挙及び新型コロナウイルスワクチン接種体制確保の準備に要する費用を補正したものでございます。 歳出につきましては、総務費では、参議院議員補欠選挙に係るポスター掲示場設置委託料などを計上したものでございますし、衛生費では接種券等発行業務委託料などを計上したものでございます。 歳入では国庫支出金、県支出金及び繰入金を増額したものであります。 報告第4号 令和2年度塩尻市一般会計補正予算(第9号)の専決処分報告につきましては、歳入歳出ともに7,300万円を増額し、予算総額を395億1,733万4,000円としたものでございます。新型コロナウイルス感染症の第3波などの影響を受けた飲食店等及び交通事業者に対して、経営継続の支援をするための費用を補正したものであります。歳出では、新型コロナウイルス感染症対策中小企業等支援事業を増額し、歳入では基金繰入金を増額したものでございます。 以上が各議案の概要でございます。何とぞよろしく御審議くださいますようお願いを申し上げます。 以上でございます。 ○議長(丸山寿子君) 以上により、本日の日程は全部終了いたしました。よって、本日の本会議はこれにて散会いたします。誠にお疲れさまでございました。                              午前11時16分 散会...